睡眠時無呼吸と睡眠時無呼吸症候群の違い
睡眠時無呼吸と睡眠時無呼吸症候群は似たように見えますが、医学的には異なる意味を持ちます。
1. 睡眠時無呼吸
睡眠時無呼吸は、睡眠中に呼吸が一時的に止まったり（無呼吸）、弱くなったり（低呼吸）する状態そのものを指します。多くの人が無呼吸を体験することはありますが、頻度が少なく、体に重大な影響がない場合は特に問題視されません。
2. 睡眠時無呼吸症候群（SAS）
睡眠時無呼吸症候群（Sleep Apnea Syndrome）は、睡眠中に繰り返し無呼吸が発生し、睡眠の質が著しく低下し、日常生活に支障をきたす状態です。具体的には、1時間あたり5回以上の無呼吸や低呼吸があり、それによって日中の強い眠気や健康リスク（高血圧、心疾患、糖尿病など）が引き起こされる場合を指します。診断基準に基づき、医学的な治療が必要とされます。
違いのまとめ
- 睡眠時無呼吸は、一時的に呼吸が止まる現象で、必ずしも治療が必要ではありません。
- **睡眠時無呼吸症候群（SAS）**は、頻繁に無呼吸が発生し、生活に影響を及ぼすため治療が必要な状態です。
したがって、「無呼吸」が続き、健康に悪影響がある場合が「睡眠時無呼吸症候群」とされ、治療が検討されます。
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